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考える時間

ニュース、本、ゲームについて気になる事をひたすらに調べるブログ

稲田大臣の発言の問題点を教育勅語廃止の経緯から考察する

稲田大臣が教育勅語の核の精神は取り戻すべきだと発言した
この発言が論争を巻き起こしているが、いったいどこが問題なのか
教育勅語廃止の経緯から調査してみる


その前に
恥ずかしながら読んだ事が無かったので
kindleで買って読んでみた。

kindleで99円で原文訳文セットが売っているとは、いい時代になったものだ。

 

勅語とは


勅語ってなんだ。普段あんまり使わない言葉だけど。

勅語・・・・天皇陛下のお言葉や、それを文章にしたもの。

教育勅語ってひとくくりにされているけど。

正確には「教育に関する勅語」であって

教育に関する明治天皇のお言葉ってことです。

因みに教育勅語は
1890年(明治23年)10月30日に発布されて
1948年(昭和23年)6月19日に廃止されてます。

 

教育勅語の内容について

内容に関してはググった方が早いけど一応紹介

稲田大臣が言っている核の精神の部分は以下の感じだと思う

1 親孝行すること

2  兄弟や夫婦は仲良くすること

3  友人とは信じあうこと

4  慎み深く行動すること

5  周りには博愛の精神を持って接する事

6  勉強と仕事を頑張って知能を鍛え、徳と才能を磨く事

7  公共の利益に尽くすこと

8  憲法を重んじ、法律に従うこと

9  緊急時は公の為に奉仕すること

10  以上の事をもって国、皇室を支えること

と、こんな感じ

 

以下個人の感想
至極当たり前の事が書いてあるじゃないか。
全部良いことだし、最後の項目の
国、皇室を支えることってのも大事だと思うよ、本当

俺は私人だからこういう意見を持ってもいいのだ

 

 

教育勅語はなぜ廃止されたか

 

 

なぜ廃止されたかは意外とさらっとしか書いていない所が多かったから紹介

衆議院、参議院の記録に残っているんだなー意外と。

 

まずは衆議院の

教育勅語等排除に関する決議 より引用

民主平和國家として世界史的建設途上にあるわが國の現実は、その精神内容において未だ決定的な民主化を確認するを得ないのは遺憾である。

これが徹底に最も緊要なことは教育基本法に則り、教育の革新と振興とをはかることにある。

しかるに既に過去の文書となつている教育勅語並びに陸海軍軍人に賜りたる勅諭その他の教育に関する諾詔勅が、今日もなお國民道徳の指導原理としての性格を持続しているかの如く誤解されるのは、從來の行政上の措置が不十分であつたがためである。
思うに、これらの詔勅の根本理念が主権在君並びに神話的國体観に基いている事実は、明かに基本的人権を損い、且つ國際信義に対して疑点を残すもととなる。よつて憲法第九十八條の本旨に從い、ここに衆議院は院議を以て、これらの詔勅を排除し、その指導原理的性格を認めないことを宣言する。

政府は直ちにこれらの詔勅の謄本を回収し、排除の措置を完了すべきである。
右決議する

引用場所はココ

国会会議録検索システム-本文表示(MAIN)

国会会議録検索システムから 教育勅語等排除に関する決議 をキーワードに範囲を

昭和23年6月19日~昭和23年6月19日 にすれば衆議院本会議の議事録が出てくる

そこに引用文が載っているのでお試しあれ

 

続いて参議院の

教育勅語等の失効確認に関する決議 より引用

 

教育勅語等の失効確認に関する決議
 われらは、さきに日本国憲法の人類普遍の原理に則り、教育基本法を制定して、わが国家及びわが民族を中心とする教育の誤りを徹底的に払拭し、真理と平和とを希求する人間を育成する民主主義的教育理念をおごそかに宣明した。その結果として、教育勅語は、軍人に賜はりたる勅諭、戊申詔書、青少年学徒に賜はりたる勅語その他の諸詔勅とともに、既に廃止せられその効力を失つている。
 しかし教育勅語等が、あるいは従来の如き効力を今日なお保有するかの疑いを懐く者あるをおもんばかり、われらはとくに、それらが既に効力を失つている事実を明確にするとともに、政府をして教育勅語その他の諸詔勅の謄本をもれなく回収せしめる。
 われらはここに、教育の真の権威の確立と国民道徳の振興のために、全国民が一致して教育基本法の明示する新教育理念の普及徹底に努力をいたすべきことを期する。
 右決議する。

引用場所はココ

教育勅語等の失効確認に関する決議(第2回国会):資料集:参議院

 

なんで廃止されたのかについてはここら辺を読めば大体理解できると思う

 

 

なぜ稲田大臣の発言は問題なのか

 

上に書いたように、衆参両院でばっちり廃止されているし。

議決の内容として

 

これらの詔勅の根本理念が主権在君並びに神話的國体観に基いている事実は、明かに基本的人権を損い、且つ國際信義に対して疑点を残すもととなる。よつて憲法第九十八條の本旨に從い、ここに衆議院は院議を以て、これらの詔勅を排除し、その指導原理的性格を認めないことを宣言する。

 

われらは、さきに日本国憲法の人類普遍の原理に則り、教育基本法を制定して、わが国家及びわが民族を中心とする教育の誤りを徹底的に払拭し、真理と平和とを希求する人間を育成する民主主義的教育理念をおごそかに宣明した。

 

と言われてしまっている。

 

仮に、いくら内容が今にも通用する内容だとしても
仮に、部分的には良い内容だとしても

 

議決内容としては

基本的人権を損なうだとか

教育の誤りだとか言われているわけで

 

こういう経緯で廃止されているものを、現職の大臣が 核の精神は取り戻すべきだ

とか言うのはどうなんですかね

 

きちんとした手続きで廃止されている物を

いやいや、部分的には良いから

って言うのは、国政に携わる物としてはダメじゃね?って思うわけですよ

 

※俺らみたいな私人が言うのは全然OKだけど、学校とかでやるのは際どい気もするよなぁ

 

やるからには教育勅語を正当な手続きで復活させるぜ!!ぐらい言い切れば

まだいい物を(色々と無理だろうけど)

 

皆で教育基本法を読もう

 

 

教育基本法は第一次安倍内閣の時に改正されているんだぜ

稲田大臣も当然読んだことあるとは思うけど

 

皆でもう一度確認しよう

 

以下引用

 

附則
 我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
 我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
 ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。


第一章 教育の目的及び理念
(教育の目的)
第一条  教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。


(教育の目標)
第二条  教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。


一  幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。


二  個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。


三  正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。


四  生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。


五  伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

引用はココから

教育基本法:文部科学省

 

良い事書いてあるじゃないですか

 

これこそが教育勅語の核の精神を引き継ぎ、今の世の中、価値観に寄り添った内容に

なっているんじゃないですかね?

 

箇条書きすると

※筆者の編集です

 

1 知識を身に着け、真理を求め 徳を積み 健康な体を作る事

 

2 個人を尊重し、自律の精神を養い、真面目に仕事する事

 

3 正義、平等、協力、自他への敬愛を重んじ、公共の発展に寄与する事

 

4 命、自然、環境を大切にする事

 

5 自国を愛し、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する事

 

うむ、良い文章だ。

全部大事、凄く大事。

 

※皇室を敬う事 ってのも個人的には欲しかったけど中々難しいか、今の時代。

 

まとめ

 

教育勅語の核の精神は取り戻すべきだ

正当な手続きで廃止されてるから現職の大臣が軽々しく言うのは良くない

だけど、教育基本法は凄く良い事書かれてるよ!ってか核の精神は継承されてね?